「2021 FIM世界耐久選手権(EWC)」の第1戦「ル・マン24時間耐久レース」(決勝:6月12〜13日)にて、「Webike SRC Kawasaki France TRICKSTAR」が2位に入る健闘を見せた。
7番グリッドからスタートしたWebike SRC Kawasaki France TRICKSTAR(#11号車)はスタートライダーのグアルノーニ選手が素晴らしいスタートを決めて一気に3位にジャンプアップ。その後、ひとつ順位を落としてしまうものの3スティント目のチェカ選手が走行中に再びポジションを上げて3位に浮上する。
しかし、3時間を経過するころ、グアルノーニ選手が3位を走行中にフロントブレーキのフィーリングが無くなり予定外の緊急ピットイン。フロントブレーキシステム一式を交換をしてコースに復帰するが、7分のロスが響き9位までポジションを落としてしまう。ここから追い上げ開始。4時間経過時点で6位、5時間経過時点で5位、6時間経過時点で4位とひとつづつ確実にポジションを上げていく。レース開始から10時間、トップ争いを繰り広げていた#7号車がトラブルにより戦線を離脱。これにより3位に浮上する。
レース半分となる12時間が経過。駆動系にトラブルが発生、2度目の緊急ピットインとなってしまう。3分近くのタイムロスとなり、2位の#5号車との差は2周差に広がった。しかし、レースが2/3を経過して残すところ5時間となったころ、前を行く#5号車にトラブル発生、これにより2位に浮上する。
トップを走るヨシムラSERT Motul(#1号車)は上位陣では唯一ノントラブルで走行。2度のトラブルで約10分のロスがあった#11号車が追いつくのは難しい状況。ラスト5時間は表彰台獲得に向けてチーム、ライダー共に決してミスが許されない中での自分との戦いとなった。そんなプレッシャーのかかる難しい時間帯の中、高い意識と集中力で最後までミスをすることなく走り切り、2位でチェッカーを受けた。
WebikeSRCカワサキトリックスター、堅実な走りで2位…EWCルマン24時間
2021年06月17日(木) 09時15分