ジープ・コンパス改良新型《写真提供 FCAジャパン》

FCAジャパンは内装デザイン変更や安全装備の充実など一部改良したジープ『コンパス』を6月26日から販売を開始すると発表した。価格は346万円から。

ジープのチーフ・インテリア・デザイナーを務めるクリス・ベンジャミン氏はFCAジャパンが6月2日に行った新型コンパスのオンライン発表会に登場し、「ジープ・コンパスはインテリアを刷新して全く新しいユーザー体験を創造することに成功した。新設計のインテリアで目指したのは広々としたスペースに解放感、そして隅々まで行き届いた上質さだ」と述べた。

その広々としたスペースについてベンジャミン氏は「シートに座ると真っ先に目に飛び込んでくるのは、我々が『ボルスター』と名付けた目の前を横一直線に貫くエリアで、インスツルメントパネルから連続している。私たちは横方向にシームレスなデザインを採用することで、ドライバーにも同乗者にも同じように開放感や上質な居心地を感じ取ってもらおうと考えた」と解説。

さらに「膨らんだ局面の外側をクロームのアクセントが左右のエアコン吹き出し口を経由して、ぐるっと一周取り囲んでいる。このデザインによって室内空間の横方向の広がりが強調される」とも。

一方、上質さについては「全てのディテールは統一したモチーフからデザインされており、それらのモチーフが繰り返し現れるので空間に一体感があるように感じられる。シートに座るとスタートボタンや吹き出し口のエッジなどに採用された統一モチーフに囲まれることになり、乗員は考え抜かれた自室空間に包み込まれていると感じる」と説明。

また「ボルスターの中央には美しいステッチが施され、その周囲はクロームのアクセントによって縁取られ、室内幅いっぱいに配置されている。その下にあるスイッチ類もすべてモダンにアップデート。機能性に優れたデザインで操作感も上質」と強調した。

そしてベンジャミン氏が「最大の変更点」と上げたのが、2つの10インチ超のディスプレイで、このうちデジタルメーター内に配されている10.25インチディスプレイは「24以上のコンテンツスクリーンを呼び出すことが可能」。もうひとつのボルスター中央に配置されている10.1インチのHDディスプレイ「デザイン的にもボルスターから浮いているように見えることで、室内空間をより広々と見せている」とのことだ。

ベンジャミン氏は「今回のインテリアデザイン刷新の主役はボルスターであることは間違いない」とした上で、「インスツルメントパネルの幅いっぱいに伸びるボルスターの左右には目立たないようにうまくエアコンの吹き出し口が埋め込まれている。中央のディスプレイとメーター・クラスターに埋め込まれた10.25インチのディスプレイ、(最新型のインフォテイメントシステムである)Uconnect5によってジープ・コンパスは、このセグメントのSUVにはこれまでなかったラグジュアリーなユーザー体験を提供する」と強調していた。

ジープ・コンパス改良新型《写真提供 FCAジャパン》 ジープ・コンパス改良新型《写真提供 FCAジャパン》 ジープ・コンパス改良新型《写真提供 FCAジャパン》