(イメージ)《写真提供 写真AC》

東京海上日動と東京海上日動リスクコンサルティング(TRC)は、ソフトバンクグループのボードリーが提供する「DaiLY by dispatcher」を活用したバス事業者向けの事故削減コンサルティングサービスを6月1日から提供する。

東京海上日動とTRCは、保険契約を通じて数多くの自動車事故データを蓄積。TRCでは、そのデータをもとに、過去3年間で約200社のバス事業者へ事故削減コンサルティングサービスや安全指導の支援サービスを提供してきた。そのような中、両社はバス事業者の安全性をより高精度に評価して事故削減を支援するためBOLDLYと連携。AIの活用により安全運転をサポートする「DaiLY by dispatcher」を組み合わせた新たなサービスを開発した。

DaiLY by dispatcherとは、BOLDLYが提供するバス事業者向けプラットフォームで、バスの車内事故削減や運転記録に基づく効果的な運転指導を支援するもの。事故削減コンサルティングサービスでは、このプラットフォームで収集したデータをもとに、TRCの専門家がバスの安全性を高めるサポートや報告レポートを提供する。

これまでTRCの添乗調査では、調査員の目視により短時間の運行を調査していた。今回のサービスでは、バス内に設置したモーションキャプチャーカメラ(貸出)から、車内での転倒事故につながりやすい「乗客が着席する前の発進」や「走行中の乗客の移動」などをAIが検知して映像を記録。また、そうした危険場面の発生時に運転士や乗客に注意喚起を行うこともできる。

さらに運転士の運転日報を自動作成し、バスの急旋回・急発進・急加速などの7項目のアラートを記録する。項目毎のアラート件数を、前回の運転や全社平均などと比較することも可能。収集したアラート件数・発生場所のマッピング情報をレポートにまとめ、安全性の評価を行う。

両社は、それぞれの顧客ネットワークを活用しながらバス事業者向けのコンサルティングサービスを提供し、より安全なバスの運行を支援。また、ボードリーが持つ技術やソリューションを活用しながら新サービスの研究・開発を進めていく。

DaiLY by dispatcher の管理画面イメージ《図版提供 東京海上日動火災保険》