2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》

2021年のスーパー耐久シリーズ Powered by Hankook第3戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」は、5月23日(日)15時にゴールを迎え、ST-XクラスのNo.81 DAISHIN GT3 GT-Rが総合優勝を飾った。

序盤から混戦模様となったST-Xクラスは、ナイトセッションに入ってからアクシデントやトラブルが続出したが、レース後半に入っても波乱は続いた。

開始から13時間を過ぎた午前4時16分に、No.31 LEXUS RCF GT3のマシンから出火し、コカ・コーラコーナーの脇でストップ。ドライバーは無事に脱出し、マーシャルたちの懸命な消火活動ですぐに消し止められたが、マシンは大きなダメージを受け、ここでリタイアすることとなった。また現場周辺には大量に流れ出たオイルの処理もする必要があったため、約40分にわたってセーフティカー先導の状態が続いた。

さらに、ST-Xクラスで2番手につけていたNo.999 CARGUY NSX-GT3がGRスープラコーナーの手前でタイヤが外れるアクシデントが発生。これで立ち往生してしまい、大きく順位を落とすことになってしまった。

後半になっても、各所でトラブルが相次ぎ、開始から18時間30分を過ぎたところでST-2クラスでトップを快走していたNo.225 KTRS GR YARISのマシンから炎が上がり、1コーナーでマシンストップ。こちらも消火活動とマシン回収のため、セーフティカーが導入された。その約2時間後にはST-3クラスのNo.52 埼玉トヨペット GB クラウンRSもエンジントラブルで白煙を上げ、ピット出口に停車。そのほかにもアクシデントに見舞われる車両が多く、例年にないサバイバルの展開となった。

そんな中、終始安定した走りをみせた81号車は、淡々と周回を重ね、763周を迎えたところで24時間を経過し、今シーズン初優勝をマーク。エントラントであるGTNET MOTOR SPORTSとしては2年ぶりとなる総合優勝を勝ち取った。総合2位にはST-1クラスのNo.2 シンティアム アップル KTMが入り、総合3位にはST-ZクラスのNo.3 ENDLESS AMG GT4が続くという、いつもとは違った総合上位の結果となった。

この他、ST-TCRクラスはNo.97 Racer Honda カーズ桶川 CIVIC、ST-2クラスはNo.7 新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10、ST-3クラスはNo.62 HELM MOTORSPORTS RC350、ST-4クラスはNo.18 Weds Sport 86、ST-5クラスはNo.456 odula Star5 Roadsterが、それぞれクラス優勝を飾った。

そして、ST-Qクラスから参戦した水素エンジンを搭載するNo.32 ORC ROOKIE Corolla H2 conceptは、途中トラブルにより長時間ガレージでの修復作業を余儀なくされる場面もあったが、最後まで粘り強く走り抜き、333周を走破して完走を果たした。

2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》 2021 スーパー耐久 富士24時間レース《写真撮影 益田和久》