ブリヂストンは2021年1〜3月期(第1四半期)の連結決算を発表。グローバルでタイヤ需要が回復する中、トラック・バス用ラジアルタイヤを中心に販売を伸ばし、前年同期比で増収増益となった。

第1四半期の乗用車・小型トラック用タイヤ販売は、補修用/新車用ともに高インチタイヤを中心に販売を拡大。乗用車用高インチタイヤは前年同期比17%増、うち補修用は同22%増と販売を伸ばした。

トラック・バス用ラジアルタイヤは、堅調な建設需要/運送需要に支えられ、補修用・新車用ともに大きく販売回復。特に補修用販売は、米欧を中心に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大前の2019年レベルを上回る水準まで回復した。

鉱山用タイヤは鉱物需要増を背景に、昨年後半に比べて回復基調に転じつつあるが、まだ戻りが弱い。建設用タイヤは北米の建設需要好調により新車用が大きく回復。補修用では、大型は堅調も、中小型は対前年やや販売減となった。

これらの結果、売上収益は前年同期比7.2%増の7569億円となった。利益面では売値とミックスの強化、経費・コスト構造改革の効果が大きく寄与。調整後営業利益は同78.7%増の823億円、純利益は2852億円となった。

通期業績見通しについては、売上収益3兆0100億円(前期比7.3%増)調整後営業利益2600億円(同33.4%増)、純利益2610億円とした前回予想を据え置いた。