スズキ・ワゴンR 新型(インド仕様)《photo by Suzuki》

スズキは5月13日、2021年3月期(2020年4月〜2021年3月)の連結決算を発表。コロナ禍による売上減や原材料コスト高騰により、営業利益は前期比9.6%減の1944億円となった。

2021年3月期の業績は、4〜6月期の減収減益を7月以降のインド、日本での販売回復や経費削減努力等でカバーできず、売上高は同8.9%減の3兆1782億円。営業利益は売上減、原材料価格高騰等により同9.6%減の1944億円となった。経常利益は金融収支の改善もあり同1.2%増の2483億円、当期純利益は投資有価証券売却益142億円の計上もあり、同9.1%増の1464億円となった。

四輪車事業は、4〜6月期の減収減益を7月以降のインド、日本での販売回復や経費削減努力等でカバーできず、売上高は同8.9%減の2兆8766億円。営業利益は売上減に加え、原材料価格高騰もあり同12.7%減の1720億円となった。

二輪事業は、大型二輪の販売シーズンである4〜6月期の落込み、さらにインド、アセアンなど小型二輪の販売減少の影響により、売上高は同14.9%減の2065億円、営業利益は体質改善による経費削減等により同271.4%増の26億円となった。

マリン事業は、北米を中心とした大型船外機の需要拡大により、売上高は同11.9%増の834億円、営業利益も同21.1%増の171億円と増加。電動車いす、太陽光発電、不動産等その他事業は、不動産売上の減等により売上高は同16.1%減の117億円、営業利益は同14.7%減の27億円だった。

次期の業績予想については、インドでの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大による影響等により、現時点では業績予想をする上での未確定要素が多いことから未定とした。

スズキ・イグニス 改良新型(インド仕様)《photo by Suzuki》