日産ノート《写真撮影 中野英幸》

日産自動車は5月11日、2021年3月期(2020年4月〜2021年3月)の連結決算を発表。最終赤字は前年度の6712億円から4487億円に縮小した。

世界各国で新型コロナウイルスの感染が拡大したことにより、特に第1四半期(2020年4〜6月)の販売台数が大きく減少。その後、販売は回復傾向にあり、第4四半期(2021年1月〜3月)の販売台数は第3四半期比で大きく伸長した。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大による影響に加え、為替変動や半導体の供給不足等を含む外部要因が引き続き収益を圧迫。2021年3月期の売上高は前期比20.5%減の7兆8626億円、営業損失は1507億円(前期は405億円の損失)、経常損失は2212億円(同440億円の利益)、構造改革費用613億円を含んだ純損失は4487億円(同6712億円の損失)となった。

2021年度の販売台数は前年比8.6%増の440万台を見込む。通期業績見通しについては、売上高9兆1000億円、営業損益はゼロ、純損失600億円とした。

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