新型レジェンドと、採用されたAD ECUとOTAユニット《写真提供 日立Astemo》

日立アステモは4月26日、世界初の「レベル3」自動運転車となったホンダ新型『レジェンド』に、同社が開発したOTA(Over The Air:無線通信)ソフトウェア更新ソリューションが採用されたと発表した。

新型レジェンドは、運転自動化レベル3を実現するトラフィックジャムパイロット機能を搭載。日立アステモが開発した「OTAソフトウェア更新ソリューション」として、車両制御ソフトウェアの更新に対応するAD ECU(自動運転用電子制御ユニット)や、更新データーを受信・管理するOTAユニットが採用された。同ソリューションは、更新ソフトウェアの送信を行うデータセンター(OTAセンター)から車両側の機器システムまでを、日立グループの技術によりワンストップで構築する。

近年、自動運転車両や運転支援機能搭載車両の市場化に伴い、ECUに実装されるソフトウェアのバージョンアップや、機能のアップグレードなど、ネットワーク経由によるリアルタイム更新技術が求められていた。新型レジェンドでは、高速道における運転自動化レベル3を実現するトラフィックジャムパイロット機能を搭載しており、同社のAD ECUとOTAユニットが機能更新を含めて支援。さらに、AD ECUの車両制御ソフトウェアについては、日立グループで提供するOTAセンターを通した無線通信による更新を実現している。