ホンダ・ヴェゼル 新型《写真撮影 小松哲也》

ホンダの安部典明常務執行役員日本本部長は4月23日に発売する新型『ヴェゼル』の事前受注が1万7000台に達し、そのうちの9割以上がハイブリッドモデルであることを明らかにした。

安部常務は「現状1万7000台の事前受注を頂いている。月販計画5000台に対し、初期だけで1万7000台というありがたい受注を頂いているので、想定外といえば想定外」としながらも、「開発したメンバー的には望んでいた結果だと思う」と評価した。

月販計画の3倍を超える事前受注を抱えている中、世界的な半導体不足の影響もあり、納期が気になるところだが、「半導体不足が徐々に影響が出てくると思っているので、できる限りお客様にお待たせしないように努力していきたいと考えているが、最上級グレードの『PLaY』については少し納期が延びていて、今日時点で注文されると12月下旬くらいになっている」との見通しを示した。

その新型ヴェゼルについて安部常務は「取り回しのしやすいサイズ感と、ホンダの強みであるセンタータンクレイアウトによる広く多彩な居住空間はそのままに、スタイリングを一新しユーティリティ性能をさらに向上させた。またホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム『e:HEV』もより進化させ、新たに搭載した」と紹介。

その上で「e:HEVのもたらす静粛性とモータドライブのシームレスな走りを併せ持つことで生まれる電動感のある走りに加え、トップクラスの燃費性能と、お客様に喜んで頂けるような性能、装備を余すことなく備えたホンダの自信作」と強調した。

新型ヴェゼルは先代と同様にハイブリッドとガソリンエンジンの2つのパワートレインを設定しているが、安部常務は「先代ヴェゼルにおけるハイブリッドモデルの販売比率は65%を占めている。新型ヴェゼルの初期受注においてもハイブリッド比率は9割以上と、非常に好評を頂いている」と明かした。

新型ヴェゼルの価格はガソリンモデルが227万9200円から249万9200円、ハイブリッドモデルが265万8700円から329万8900円となっている。

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