発煙のあったルネサスエレクトロニクスの那珂工場(資料画像)《写真提供 ルネサスエレクトロニクス》

「またか」と言っても、政府が新型コロナウイルスの感染が拡大している東京、大阪、京都、兵庫の4都府県にあす(4月23日)にも発令を決める「緊急事態宣言」のことではない。半導体大手のルネサスエレクトロニクスの茨城県ひたちなか市の那珂工場で、「発煙」があったと、同社が発表したことである。

きょうの読売や日経などが報じているが、記事によると、発煙は21日午後4時半ごろ、3月に火災があった同じ建屋「N3棟」の1階で発生。自動運搬台車を動かすための床下の電源盤から煙が出て、社員がすぐに消し、消防による現場確認を経て、午後8時頃に生産を再開したという。

那珂工場では3月19日、自動車向けなどの半導体を生産しているN3棟で火災が発生し、1か月ほど稼働を停止していたが、4月17日に自動車メーカーなどの手厚い復旧支援を仰いだことで、想定よりも早く「奇跡的に生産を再開」(柴田英利社長)したばかりだった。

「発煙」とは、読んで字の如くで、煙が出ることなのだが、「火の無い所に煙は立たぬ」とも言うように、「社員が鎮火」したという表現からもボヤ程度の火災ではないのかとも察することができる。ともあれ、人的被害もなく、半導体不足の中で「今後の生産や出荷への見通しに影響はないとしている」(日経)とも伝えており、今回の発煙騒動では大事には至らないようだ。

2021年4月22日付

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