ダイムラーのドイツ本社《photo by Daimler》

ダイムラー(Daimler)は4月16日、2021年第1四半期(1〜3月)の決算(暫定値)を発表した。

同社の発表によると、メルセデスベンツなどグループ全体の第1四半期の調整後のEBIT(利払前・税引前利益)は49億7000万ユーロ(約6457億円)。前年同期の39億8700万ユーロに対して、24.6%の増益と回復を果たした。

グループ全体の49億7000万ユーロの調整後のEBITのうち、主力のメルセデスベンツ(乗用車とバン)は、38億4100万ユーロ(約4990億円)。前年同期の30億5500万ユーロに対して、25.7%の増益と回復を果たしている。

増益となった主な要因は、前年同期が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による新車需要の落ち込みで、減益となった反動増。また今期は、中国市場が牽引する好調な新車販売も、利益を押し上げる要因となった。

ダイムラーとメルセデスベンツの取締役会のオラ・ケレニウス会長は、「有望な市場環境で、野心を実行し続ける。高級EVのラインナップを拡大していく。 『EQS』は、その始まりに過ぎない」と述べている。

メルセデスベンツ EQS《photo by Mercedes-Benz》 メルセデスベンツ EQS《photo by Mercedes-Benz》