BMWグループが導入する仮想工場計画ツール《photo by BMW》

BMWグループ(BMW Group)は4月13日、工場の生産計画にエヌビディア(NVIDIA)の仮想工場計画ツール、「オムニバース(Omniverse)」を導入すると発表した。

オムニバースの導入によって、仮想の 3D世界を物理法則に従った形で作成・シミュレートできるようになるという。工場やロボットのデジタルツインをシミュレーションすることも可能になる。

BMWグループは、オムニバースを使用して、工場全体のエンドツーエンドのデジタルツインを設計した初めての自動車メーカーになる。世界全体に広がる生産ネットワーク内の数千人のプランナー、プロダクトエンジニア、設備管理者などが、実際の工場建設や新製品の統合前に、複雑な生産システム、設計、計画、エンジニアリング、シミュレーション、最適化を単一の仮想環境内で行うことができるようになる。

BMWグループはオムニバースによって、生産ネットワークを構成する 31 の工場をすべてシミュレートする機会を得た。従業員、ロボット、建物、組み立て部品を含め、完全な工場モデルの全要素をシミュレートし、仮想工場計画、自律型ロボット、予知保全、ビッグデータ分析など、AI (人工知能)が実現する幅広いユースケースをサポートすることができたという。

BMWグループは、これらの新たなイノベーションは、計画時間の短縮、柔軟性や精度を向上させ、最終的には生産計画プロセスが30%効率化される、としている。

BMWグループが導入する仮想工場計画ツール《photo by BMW》 BMWグループが導入する仮想工場計画ツール《photo by BMW》 BMWグループが導入する仮想工場計画ツール《photo by BMW》