フォルクスワーゲン・トランスポーター 改良新型のスポーツライン《photo by VW》

フォルクスワーゲンは3月18日、『トランスポーター』(Volkswagen Transporter、トランスポルターの表記も)の改良新型に、「スポーツライン」を欧州で設定すると発表した。

◆初代は1950年発表の伝統モデル「トランスポーター」

トランスポーターは、フォルクスワーゲンの主力商用車のひとつだ。初代は1950年発表という伝統のモデルが、トランスポーター。現行トランスポーターは、6世代目モデルで2015年4月、欧州で発表された。

現行型は、初代から続く伝統のデザインを基本としながら、フロントマスクにフォルクスワーゲンの新しいデザイン言語を導入するなどして、新鮮さを表現した。最新のドライバーアシスタンスシステムを設定し、安全性も引き上げられた。

従来型に対して、快適性や利便性を向上させた。アダプティブシャシーをはじめ、電動調整シートや電動テールゲートが用意される。新しいナビゲーションやラジオは、オンラインサービスと統合するなど、コネクティビティが強化された。

欧州仕様のエンジンは、ターボディーゼルの「TDI」がメイン。新しいTDIは、アイドリングストップを標準装備し、燃費性能を追求している。

◆車高を30mm引き下げたローダウンフォルム

この現行トランスポーターの改良新型に、スポーツラインが欧州で設定された。スポーティな内外装が特長だ。フロントには赤いコントラストのグリルストリップが付き、『ゴルフGTI』を連想させるデザインとした。新設計のフロントバンパーも装着する。リアには、新デザインのスポイラーが付く。これらはすべて、スポーツラインの専用だ。車高も30mm引き下げられており、ローダウンフォルムを実現している。

ホイールは、グロスブラック仕上げの18インチを用意した。ボディカラーには、インジウムグレー、フォルタナレッド、ラヴェンナブルー、カッパーブロンズの新しいメタリックカラーが設定されている。

インテリアは、プレミアムかつスポーティさを追求した。シートには、「スポーツライン」のロゴ入りハニカムステッチを施したナッパレザー&スエードトリムが採用されている。

◆最大出力204psの2.0ターボディーゼル搭載

「ブラックエディション」には、専用仕上げのアルミホイール、マットブラックのサイドバー、アイバッハ製コイルオーバーサスペンション、「Black Edition」デカール、ダークリアウィンドウなどが装備されている。

スポーツラインは、高い快適性と利便性を備えた「ハイライン」トリムがベースとなる。DABラジオ、フロントガラスヒーター、「Discover Media」ナビゲーションシステム、ヒーター機能付きフロントシートが採用される。最新のデジタルコックピットもオプションで用意した。ラックエディション用の9.2インチカラータッチスクリーンを備えた「Discover Media Pro」ナビゲーションにアップグレードされる。

先進運転支援システムとして、リアビューカメラ、ハイビームアシスト付きLEDヘッドライト、フロントおよびリアのパーキングセンサー、シティエマージェンシーブレーキ付きアダプティブクルーズコントロール、インテリアモニター付き盗難防止警報システムが、標準装備されている。

パワートレインは、2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジン(最大出力204ps)に7速「DSG」トランスミッションを組み合わせた。0〜100km/h加速は8.9秒、最高速は202km/hの性能を備えている。

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