ホンダ ブースイメージ《写真提供 本田技研工業》

ホンダは、3月3日から3月5日まで東京ビッグサイトで開催される「第11回[国際]スマートグリッドEXPO」の出展概要を発表した。

ホンダブースでは、電動モビリティとエネルギーサービスを繋ぎ「自由な移動の提供」と「再生可能エネルギーの利用拡大」に貢献する「ホンダ eMaaS(イーマース)」の世界観や、ホンダ eMaaSを実現する電動化技術「ホンダ e:テクノロジー」を搭載したさまざまな機器、その一つであり「移動」と「暮らし」の可能性を拡げる可搬型バッテリー「ホンダ モバイルパワーパック」の活用事例を展示する。

◆ホンダ モバイルパワーパックe: プロトタイプ

従来のモバイルパワーパックより電池容量を増大し、1.3kWh以上の大容量電力を貯蔵するリチウムイオンバッテリーのプロトタイプ。実証実験で得たユーザーの声を反映し、使いやすさとハンドリングの良さを徹底的に追求したボディとハンドル形状になっている。さまざまなモビリティや機器の動力源として使うことを想定しており、2021年中の発売を予定している。

◆ホンダ パワーポッドe: プロトタイプ

モバイルパワーパックの充電・給電器のプロトタイプ。モバイルパワーパックとの組み合わせにより、非常時の電源、家庭内や屋外での電源として利用可能。2台を並列運転させることで、より長時間の電力を得ることができる。

◆ホンダ モバイルパワーパック エクスチェンジャーe: プロトタイプ

複数のモバイルパワーパックを同時に充電し、貸出できるバッテリー交換ステーションのプロトタイプ。街中に設置し、電動小型モビリティ利用者などへ交換用モバイルパワーパックを供給することを想定している。また、余剰電力をモバイルパワーパックに蓄電することで電力利用の効率化にも貢献する。

◆ホンダ パワーストレージe: コンセプト

モバイルパワーパックを家庭用の蓄電池として使うシステムのコンセプトモデル。モビリティ用途に適さなくなったモバイルパワーパックの二次利用方法も想定した提案だ。

◆ジャイロe:/ジャイロキャノピーe: 市販予定車

ジャイロe:は、モバイルパワーパックを動力源とする、バッテリー交換式のビジネス用電動三輪スクーター。配達に便利な大型・低床のリアデッキを採用する。今春発売予定。また、雨や埃など天候の影響を受けにくい大型フロントスクリーンとルーフを装着するジャイロキャノピーe:も今夏の発売を予定している。

◆ホンダ e

これまでのクルマにはない魅力を追求するとともに、EVの本質を見つめ、柔軟な発想で、未来を見据えてつくりあげた都市型モビリティ。新しい時代になじむシンプルでモダンなデザインと、力強くクリーンな走りや取り回しの良さ、多彩な先進機能を搭載し、移動と暮らしをシームレスに繋げる生活のパートナーとなることを目指した。

◆パワーエクスポーター9000

電動車両(FCV・BEV・PHEV)から電気を取り出すことができる可搬型の外部給電器。最大9kVAを出力することから、大型電気製品からパソコンなどの精密機器まで、さまざまな電気機器に電力を供給できる。

◆LiB-AID(リベイド)E500、LiB-AID E500 for Work

LiB-AID E500はホンダ独自の正弦波インバーター技術による高品質な電気の供給が可能な最大出力500W(VA)のハンディータイプ蓄電機。LiB-AID E500 for Workは、電気設備の点検業務等のさまざまな業務での使用に最適な仕様を施した業務用蓄電機だ。

◆E-AUTO(イーオート)リキシャ(TORK Motors社開発モデル)

モバイルパワーパックを動力源とする、バッテリー交換式の電動三輪タクシー。バッテリーシェアリングの事業化を目指し、インドで実施中の実証実験で使用している。実証実験パートナーであるTORK Motors(トルクモータース)社が開発したモデルだ。

さらに、会場内の別ブースでは、トヨタ自動車と共同で実証実験を行っている移動式発電・給電システム「Moving e(ムービングイー)」も展示する。

ホンダ モバイルパワーパックe: プロトタイプ《写真提供 本田技研工業》