2019年のニュル24時間レース。《写真提供 SUBARU/STI》

SUBARU(スバル)とスバルテクニカインターナショナル(STI)は2月22日、2021年のスバルモータースポーツ活動についての概要を発表。ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦を見送ることを決定した。

両社は「第49回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(6月3〜6日)」のSP3Tクラスへの参戦を計画していたが、世界的な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大の状況に鑑み、今年6月の参戦は見送り。しかし、同レースへの参戦は技術発展および人材育成において重要な活動という位置付けに変わりはなく、参戦が叶う状況になり次第、再度検討するとしている。

SUPER GTシリーズについては、GT300クラスに新型『BRZ』をベースとした「SUBARU BRZ GT300」で引き続き参戦する。チーム総監督は渋谷真から小澤正弘に交代。チームは2020年に引き続き「R&D SPORT」が運営、ドライバーは井口卓人選手と山内英輝選手の2名体制で臨む。2021年の参戦車両は「ライトウェイト・コーナリングマシン」をコンセプトに、これまでレースで培ってきた技術と知見を盛り込むことで、全戦ポイント獲得、シリーズチャンピオンを目指す。

全日本ラリー選手権では、JN1クラスに「WRX STI」で参戦する新井敏弘選手、新井大輝選手、鎌田卓麻選手の3名をサポートする。昨シーズンは、新井選手が同クラスで最年少シリーズチャンピオンを獲得。また各競技会場にて、SUBARU特約店から選抜されたメカニックが協賛選手の競技車両メンテナンスサポートを実施する。

また、GAZOOレーシング 86/BRZ レースにスバルからCG ROBOT RACING TEAMがSUBARU BRZ RA Racingで参戦し、プロフェッショナルシリーズで久保凜太郎選手・手塚祐弥選手のドライバー2名をサポート。また各レースでスバル特約店から選抜されたメカニックがチーム車両メンテナンスサポートを実施する。

SUBARU BRZ GT300 2021(プロトタイプ)《写真提供 SUBARU/STI》