フェルナンド・アロンソ(2019年ルマン24時間レース参戦時)《写真提供 TOYOTA》

2005、06年のF1王者で、今季3年ぶりにF1実戦復帰を果たすフェルナンド・アロンソが、自転車で交通事故に遭遇、負傷して病院搬送された。スイスでの出来事で、F1公式サイト等が報じている。

ここまでに得られた情報を総合すると、アロンソはロードバイク(自転車)での走行中、スーパーマーケットの駐車場入口付近で自動車との事故に遭い、病院へと搬送された模様。事故発生は現地11日(木曜)の昼間である。彼の今季所属チーム、アルピーヌF1チームは当初報告のなかで、「意識はあり、状態については良好(well)」という表現をしていた。

チームは「金曜(現地12日)朝のさらなる医療的検査等を待って、次の報告をする」としており、日本時間12日夜、その報告がもたらされた。それによると、アロンソは上アゴを骨折したが、それについての処置は成功したという。そして彼はもう48時間、病院での観察下に置かれるとのことである。

「数日の完全休養後は段階的にトレーニングに戻れるだろう」とチームはポジティブな観測を語っており、「彼がシーズンへの準備を完全に行なえる状態になることを期待している」と続けている。自転車で交通事故に遭って病院搬送という“字面”から抱くイメージほどの重傷ではなかったようで、不幸中の幸いといえそうだ。

スペイン出身、現在39歳のアロンソは今季、F1に3年ぶりに参戦することが決まっている。近年はトヨタとともにルマン24時間レースやダカールラリーに参戦するなどF1以外での活動が顕著だった彼だが、今季から「アルピーヌ」の名に変わる“前ルノー”に加入し、2018年シーズン以来のF1レギュラー参戦に向けて準備を進めてきていた。

今季のF1は現段階で3月28日決勝のバーレーンGPにて開幕する予定となっており、その前には3月12〜14日にバーレーンでプレシーズン合同テストがある。

フェルナンド・アロンソ(2020年ダカールラリー参戦時)《写真提供 TOYOTA》 フェルナンド・アロンソ(2019年ルマン24時間レース参戦時)《写真提供 TOYOTA》 2020年10月、既に2021年にアルピーヌF1チームからF1復帰することが決まっていたアロンソは、当時のルノーF1チーム(現アルピーヌF1チーム)の20年型マシンでテスト走行に臨んだ。《Photo by Renault》 2020年10月、既に2021年にアルピーヌF1チームからF1復帰することが決まっていたアロンソは、当時のルノーF1チーム(現アルピーヌF1チーム)の20年型マシンでテスト走行に臨んだ。《Photo by Renault》