新たな提携を結んだフォードモーターとグーグル《photo by Ford Motor》

フォードモーター(Ford Motor)は2月1日、グーグル(Google)と新たな提携を結び、2023年からグーグルの「Android」を車載化すると発表した。

2023年から、全世界のフォード車とリンカーン車の顧客は、Androidオペレーティングシステムをベースとし、地図と音声テクノロジーを含むGoogleのアプリとサービスが組み込まれた独自のデジタルサービスを利用できるようになる。

例えば、「Googleアシスタント」を使用すると、ドライバーは走行中でも、音声コマンドによって安全に各種システムを操作することができる。ナビゲーションに「Googleマップ」を使用すると、ドライバーはリアルタイムの交通状況、自動ルート変更、車線案内などの情報により、目的地にスムーズに到着できる。

また、「Google Play」を使用すると、ドライバーは音楽、ポッドキャスト、オーディオブックなどを聴くためのお気に入りのアプリに、車内からアクセスできるようになる。これらのアプリは、車載用に最適化され、インフォテインメントシステムに組み込まれる。

さらにフォードモーターは、データ、人工知能(AI)、機械学習におけるグーグルのノウハウを活用するために、「Google Cloud」を優先クラウドプロバイダーに指名した。グーグルは、優先クラウドプロバイダーとして2021年後半から、フォードモーターがGoogle CloudのAI、機械学習、データ分析テクノロジーを活用して、自動車メーカーのデジタルトランスフォーメーションを加速し、Google Cloudで接続された車両テクノロジーを強化するのを支援する、としている。

フォードモーターの車載インフォテインメント《photo by Ford Motor》 フォードモーターの車載インフォテインメント《photo by Ford Motor》