ジープ・ラングラー の80周年記念車《photo by Jeep》

ステランティス傘下のジープ(Jeep)ブランドは1月28日、ジープの80周年を記念した特別モデルをデジタルワールドプレミアした。『ラングラー』や『コンパス』などに設定され今春、欧州市場で発売される予定だ。

◆1941年に登場した軍用車がジープのルーツ

米国陸軍は1940年6月、自動車メーカー135社に対して、軽量偵察車の受注入札を要請した。これに応じたのは、アメリカン・バンタム、ウィリス・オーバーランド、フォードモーターの3社だった。

この3社が1941年、共同生産したのが、初代ジープモデルとなったウィリス『MB』だ。米国陸軍の発注に対して開発されたのがウィリスMBであり、米軍兵士をサポートするために生まれたのが、初代ジープモデルとなる。

ウィリスMBは、タフで使い勝手に優れていた。その用途は幅広く、砂漠の長距離パトロール、除雪、電話線敷設、製材用車両、消防ポンプ車、戦場救急車、トラクターなどに利用された。ホイールを付け替えれば、線路を走行することもできたという。

◆80周年記念エンブレムなどの専用装備を採用

ジープブランドは1月28日、ジープの80周年を記念した特別モデルをデジタルワールドプレミアした。ラングラーやコンパスなどに設定され今春、欧州市場で発売される予定だ。

80周年記念車には、光沢クリスタルのアクセントが特徴の80周年記念エンブレムを専用装着する。ダイヤモンドパターン加工のブラックレザーシートには、タングステンステッチが添えられた。グロスブラックのアクセントや専用アルミホイールも採用されている。

コネクティビティの面では、8.4〜10.1インチのタッチスクリーン、DABラジオ、スマートフォン連携、「Uconnect」サービス付きナビゲーション、フルLEDパック、「1941年」のロゴ入りの専用インフォテインメントシステム画面が導入される。

◆ラングラーの80周年記念車はコネクト充実

ラングラーの80周年記念車では、ニュートラルグレーメタリックのグリル、ヘッドランプ&フォグランプベゼルと、18インチの2トーンアルミホイールなどを装備した。フルLEDヘッドライト、ボディ同色ハードトップ、フロントフェンダーの専用エンブレムも付く。

インテリアは、専用ステッチ入りのタングステン&ブラックレザーのシート、専用フロアマット、レザー仕上げのダッシュボード、8.4インチのタッチスクリーンを備えた「Uconnect8.4 NAV」システム、Apple「CarPlay」、グーグル「AndroidAuto」、7インチのTFTディスプレイ、出力552Wサブウーファーを備えた9スピーカーのAlpineオーディオシステムが装備されている。

安全機能としては、リアクロスパス検出機能を備えたブラインドスポットモニタリング、リアカメラ、前後パーキングセンサー、「Keyless Enter Ngo」が標準装備されている。

コンパスの80周年記念車は、改良新型がベースとなる。リフレッシュされたエクステリアと一新されたインテリアが特徴だ。パワートレインは、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド(PHV)と3種類の選択肢を用意した。ジープならではの4x4機能も強化されている。

欧州向けのジープの80周年記念車には、「ジープウェーブ」が付帯する。「EASYCARE」は2年間のメンテナンスプログラムとなり、定期メンテナンスが付帯する。24時間365日のロードサイドアシスタンスサービス、ジープコールセンターとブランドイベントやパートナーシップへの優先エントリーも提供する、としている。

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