三菱エクリプスクロス改良新型《写真提供 三菱自動車》

三菱自動車は12月4日、一部改良した『エクリプスクロス』を発売した。10月15日から開始している予約注文は11月末時点で約2000台に達しており、加藤隆雄代表執行役CEOは、そのうちの8割が新たに設定したプラグインハイブリッド(PHEV)モデルであることを明らかにした。

加藤CEOは一部改良したエクリプスクロスについて「これから新しく出していくクルマの先頭バッターになるのが、このエクリプスクロスだと思っている。少しコロナの影響もあって当社の(販売」状況は若干下降気味だったが、これを底にして、このエクリプスクロスを転機として上昇に転じたいと思っている。大変重要な意味を持ったクルマ)と期待を示した。

また先行受注に関しては「最初に立てた目標をオーバーしているし、月販計画に対しても2.5倍から3倍程度ということで、予想を上回る台数を先行受注で頂いている。その中で約8割がPHEVということで、エクリプスクロスPHEVに対して大変ご注目を頂いているという期待値が伝わっている。またツイッターのコメントをみても力強い手ごたえを感じている」と述べた。

エクリプスクロスは今回の一部改良を機にPHEVを新設定する一方で、2019年6月に追加設定したばかりのディーゼルモデルを廃止している。開発を担当する長岡宏代表執行役Co-COOは「正直いろいろ悩んだ点もある」としながらも、「もともと環境対応ということでクリーンディーゼルを出したが、環境にやさしいという意味合いで考えた時に、やはり今回のPHEVとかなりかぶる部分がある。また(ディーゼルは)トルクが非常に魅力だが、これについてもPHEVでしっかりと出せていけるので、同じような商品を2つ持つよりは、ここは整理をした」と、その背景を明かした。

さらに長岡Co-COOは「乗用車のディーゼルということに関しては、今後やはり同じような方向になっていくだろうと考えていて、ディーゼルを乗用車用に開発していくというよりは、そういうものは基本的にPHEV等で置き換えていくというのは今後の方針になろうかと思う」との方針を示した。

その一方で「我々はASEAN、オセアニアでフレームベースのクルマを出しているが、そういうクルマに関してはお客様から根強くディーゼルの要望があるので、それについては新しいエンジンを起こしてでも対応していくということで、しっかりと今フレーム用のディーゼルを開発しているところ」と述べた。

加えて「フレーム車が今後、それらの国々で燃費規制等が厳しくなっていった時に、いつかは電動化していかなければいけないという流れになっていく可能性があり、それをどのように実現していくか、ディーゼルにモーターを付けて電動化していくという方向もあるだろうし、我々の持っているPHEVをベースにフレームのためのものを造っていくということもあるので、実は両方を今、視野に検討している」ことも明かしていた。

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