ヤマハ トレーサー900 GT ABS(2018年)《写真提供 ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は11月17日、『トレーサー900GT』など10車種について、ブレーキランプスイッチに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、『TMAX560テック』、『XP530DA TMAX』、『ナイケン』、『ナイケンGT』、『トレーサー900GT』、『FJR1300A』、『FJR1300AS』、『FJR1300AP』、『MT-10』、『MT-10SP』の10車種で、2013年11月13日〜2020年4月28日に製造された7536台。

対象車両は、ブレーキランプスイッチ内部ゴム部品の成形に使用している離型剤が不適切なため、ゴム部品にシリコン成分が含まれているものがある。そのため、スイッチ内部にシリコンガスが充満して、スイッチ操作により通電した際に接点部に酸化シリコンが生成され、そのまま使用を続けると、ブレーキランプが消えなくなるおそれがある。

改善措置として、前輪用ブレーキランプスイッチを、車両型式によっては後輪用も対策品に交換する。

不具合は13件発生、事故は起きていない。海外市場からの情報によりリコールを届け出た。

改善箇所《写真提供 国土交通省》 改善箇所《写真提供 国土交通省》