日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティ(Infiniti)は9月29日、『Q50』(日本名:日産『スカイライン』に相当)の2021年モデルを今秋、米国市場で発売すると発表した。
インフィニティQ50は、日産スカイラインのインフィニティ版だ。両車の内外装デザインはほぼ同じだったが、スカイラインは2019年の大幅改良を機に、インフィニティのロゴやエンブレムを廃止し、新しいフロントマスクも採用するなどして、両車の差異化が図られている。
◆先進運転支援システムを強化
2021モデルのインフィニティQ50では、先進運転支援システム(ADAS)が強化された。ブラインドスポット警告、触覚ステアリング付きの車線逸脱警告、移動物体検出機能付きインテリジェントアラウンドビューモニター、インテリジェントクルーズコントロール、バックアップコリジョンインターベンション、ディスタンスコントロールアシスト、ハイビームアシストを採用している。
また、2021年モデルのボディカラーには、スレートグレーとグランドブルーの2つの新しいエクステリアカラーが用意された。
◆スポーティな新グレードをラインナップ
2021年モデルには、新グレードとして「SENSORY」を設定した。SENSORYグレードには、スポーティなデザインの前後マスク、革張りのスポーツシート、BOSE製の「Performance Series Audio 」16スピーカーオーディオ、BOSE製の「Centerpoint」シミュレーションサウンドを装備した。ブラックのヘッドライナー&ピラー、ブラックのオープンポアウッドトリムも採用した。リバースチルトダウン機能を持つパワーフォールディング自動防眩ドアミラーも備えている。
パワートレインには、直噴3.0リットルV型6気筒がガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は300psを引き出す。駆動方式には、2WD(FR)と4WDが選択できる。
◆最強モデルは最大出力405psの「レッドスポーツ400」
2021年モデルには、パフォーマンス指向の「レッドスポーツ400」を継続設定する。「VR30型」直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、一体型のエキゾーストマニホールドなどにより、コンパクト化されている。また、スロットルのスピードを向上させたモーターをバルブタイミングシステムに組み込み、レスポンスを向上させる「アドバンスタイミングコントロール」も採用している。
さらに、ツインターボシステムは、タービンブレードのデザインを最適化するとともに、最新のタービンスピードセンサー、インタークーラー、電動アクチュエーターを採用し、パフォーマンス、レスポンス、燃費を向上させた。とくに、高負荷の際、効果的に熱管理を行うためのインタークーラー用ポンプは、2つ搭載されている。
レッドスポーツ400の最大出力は405ps/6400rpm、最大トルクは48.4kgm/1600〜5200rpmを獲得する。トランスミッションは7速ATを組み合わせた。レッドスポーツ400だけのアイテムとして、専用の19インチアルミホイールに、フロント245/40R19 、リア265/35R19タイヤ、専用エグゾーストなどを装備している。
レッドスポーツ400の2021年モデルでは、新たにブラックマットカーボンファイバー仕上げのインテリアトリムと、ブラックエクステリアトリムハイライトを採用した。駆動方式には、2WD(FR)と4WDが設定されている。
日産 スカイライン のインフィニティ版、『Q50』に2021年型…今秋米国発売へ
2020年10月06日(火) 21時00分
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