ダイハツ・タフト新型《写真提供 ダイハツ工業》

日本デザイン振興会は10月1日、2020年度グッドデザイン賞を発表、乗用車ではダイハツ『タフト』とトヨタ『ハリアー』をベスト100に選出した。

タフトのデザインコンセプトは「使い倒せるタフさと愛着湧く道具感」。分厚いボディと薄いキャビンを水平基調で構成したスクエアなシルエットで、車両感覚の掴みやすさや荷室容量と頼もしくタフな印象を両立させた。

今回の受賞では、軽自動車における長年の実績と技術力がなし得る安心感や完成度の高さに加え、「軽く」気軽に、日々の好奇心や遊び心と寄り添う、生活のパートナーになり得るという、新しい価値観を提案している点などが高く評価された。

ハリアーのデザインコンセプトは「Dignified elegance」。エクステリアは引き締まったキャビンに、スポーツカーの様なワイドスタンスの組み合わせで独自の骨格を構築。インテリアは馬の鞍をイメージしたおおらかなセンターコンソールをはじめ、強い立体感と丁寧なしつらえで高級さを表現した。

今回の受賞では、エクステリアデザイン、インテリアデザインともに、ダイナミックさと精緻さを併せ持ち、装飾的な技法に頼ることなく、細部に至るまで高品質にまとめられている点を高く評価された。

このほか自動車関連では、大型移動式防護車両「ハイウェイ・トランスフォーマー」(中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋)、ウルトラワイドベース スタッドレスタイヤ「903W」(横浜ゴム)、次世代EVへの取り組み「VISION-S」(ソニー)がベスト100に選出された。

グッドデザイン・ベスト100は、2020年度グッドデザイン賞受賞対象の中で、審査委員会により特に高い評価を得た100件。この中から、「グッドデザイン大賞」「グッドデザイン金賞」「グッドフォーカス賞」を選出し、10月30日に発表する。

トヨタ・ハリアー新型《写真提供 トヨタ自動車》 中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋、ハイウェイ・トランスフォーマー《写真撮影 竹内輝》 横浜ゴム903W《写真提供 横浜ゴム》 ソニーVISION-S(CES 2020)《Photo by David Becker/Getty Images News/ゲッティイメージズ》