日野レンジャー(参考画像)

日野自動車とUDトラックスは8月24日、『日野レンジャー』および『コンドル』のエンジンに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2010年6月3日〜2011年8月7日に製造された1万3140台。

対象車両は、ピストン鋳造工程の設備条件が不適切なため、ピストンリング溝部の強度が不足しているものがある。そのため溝部に亀裂が生じ、走行中にエンジンが損傷するおそれがある。

改善措置として、走行距離が5万km超の車両はエンジンを点検し、ピストンが損傷している場合は全気筒のピストンを対策品と交換する。また、走行距離が5万km以下の車両は、全気筒のピストンを対策品と交換する。

なお、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた可能性がある車両332台もリコールの対象となる。

不具合は83件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。

改善箇所《図版提供 国土交通省》