トヨタモータークレジットコーポレーションが設立したマツダファイナンシャルサービスのイメージ《photo by Toyota》

トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は8月1日、米国のマツダ車の顧客向けサービスを拡充すると発表した。マツダ車の顧客向け自動車保険を発売する。

トヨタとマツダは2017年8月、両社が折半出資で約16億ドルを投資し、米国で30万台の生産能力を持つ完成車生産合弁会社を設立することで合意した。2018年1月に工場建設地をアラバマ州ハンツビルに選定し、3月には合弁会社を設立した。2021年の生産開始に向けて、従業員の新規採用や工場の建設を進めている。

2020年4月には、米トヨタの子会社のトヨタモータークレジットコーポレーションが、新会社のマツダファイナンシャルサービスを設立した。トヨタとマツダは米国での協力関係を金融部門に拡大し、マツダファイナンシャルサービスを立ち上げた。マツダファイナンシャルサービスは、米国のマツダ車の顧客に自動車ローンやリースなどの商品とサービスを提供している。

マツダファイナンシャルサービスは最初のサービスとして、マツダの新車や認定中古車を購入する顧客を対象に、最長90日間の支払い延期プログラムを導入した。さらに、すべてのローンプログラムの金利を一時的に引き下げた。また、ディーラーに対しては、不動産と運転資金ローンの元本返済オプションを提供することにより、支援を行ってきた。

トヨタ自動車の米国部門は今回、米国のマツダ車の顧客向けのサービスを拡充すると発表した。マツダ車の顧客向けの自動車保険を発売する。この自動車保険には、万一の故障時のロードサイドアシスタント、プリペイドメンテナンス、キーの交換、タイヤとホイールの交換などのプログラムが用意される、としている。

マツダとトヨタが米国アラバマ州に建設中の新工場《photo by Toyota》 マツダとトヨタが米国に建設中の新工場の完成イメージ《photo by Mazda》