カネカは、同社が開発した結晶シリコン太陽電池(ヘテロ接合バックコンタクト型)が、トヨタのモビリティサービス(MaaS)専用次世代電気自動車(EV)『e-パレット』のルーフガラス部分に採用されたと発表した。
e-パレットはトヨタがCES 2018でライドシェアや移動店舗など様々なモビリティサービスに対応する電動車両として世界初公開。東京モーターショー2019では、東京五輪選手村で自動運転走行により選手や大会関係者の移動をサポートする「e-パレット東京2020仕様」が初公開された。
今回採用された製品は、世界最高の変換効率を誇るカネカの結晶シリコン太陽電池技術を用いており、また表面に配線のないバックコンタクト構造によって、自動車用ガラスに近い意匠性を実現。これら独自技術による高い変換効率と優れた意匠性が評価され、e-パレットに採用されることとなった。
カネカの車載用太陽電池は曲面状に設計でき、自動車ボディへの設置が可能。同社は今後、走行距離延長や二酸化炭素削減に貢献するソリューションとして車載用太陽電池の提案を引き続き強化し、EV やハイブリッドカーへのさらなる採用を目指して取り組んでいく。
カネカの太陽電池、トヨタの自動運転EV『e-パレット』に採用
2020年08月04日(火) 10時46分
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