フォードモーターの世界本社《photo by Ford Motor》

フォードモーター(Ford Motor)は7月30日、2020年第2四半期(4〜6月)の決算を公表した。

同社の発表によると、第2四半期の売上高は193億7100万ドル(約2兆0220億円)。前年同期の388億5300万ドルに対して、50.1%減と3年連続のマイナスだった。

また、第2四半期の純利益は、11億1700万ドル(約1165億円)。前年同期の1億4800万ドルに対して、およそ7.5倍の増益と急回復を果たした。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の中、大幅な増益となった要因が、傘下の自動運転テクノロジー企業のアルゴAIに対するフォルクスワーゲングループの出資だ。この出資は、フォードモーターとフォルクスワーゲングループの提携の一環として行われ、フォードモーターはこの出資から得られた約35億ドルの特別利益を、第2四半期決算に計上している。

フォードモーターのジム・ハケット社長兼CEOは、「新型コロナウイルスの感染拡大を乗り越えたフォードモーターのチームを誇りに思う」と述べている。

提携拡大を発表するVWグループとフォードモーターの両首脳(2019年7月)《photo by VW》