ルノー日産三菱アライアンスと自動車のサイバーセキュリティを手がけるCybellum社は7月8日、戦略的業務提携を締結した、と発表した。
Cybellum社は、イスラエルに本拠を置くコンピュータ セキュリティ企業だ。自動車メーカーが車両のセキュリティリスクを発見し、回避することができるよう支援している。同社のソリューションでは、ソースコードへのアクセス無しでも車載ソフトウェアの構成をスキャンし、あらゆるサイバーセキュリティ面の問題点を発見することが可能という。同社はすでに、世界の自動車メーカー10社と業務提携を結んでいる。
今回の戦略的提携では、イスラエル・テルアビブのルノー日産三菱アライアンスの研究開発施設において、両社が革新的なサイバーセキュリティ技術を確立し、市販車に搭載することを目指していく。
ルノー日産三菱アライアンスは、未来のモビリティを推進するために、電動化、車両やサービスのネット接続、自動運転、新しいモビリティサービスの4つの主要開発エリアに取り組んでいる。この一環として、テルアビブの研究開発施設がとくに注力しているものの一つが、サイバーセキュリティだ。
今回の戦略的業務提携では、車両モデルの構造や車両ソフトウェア・ハードウェアの複雑な組織を自動アセスメントするシステムを利用し、車両全体のリスクアセスメントの実施に焦点を当てるという。
Cybellum社の車両リスク分析ソリューションは、車載ECUやその他の車両ソフトウェアにおけるさまざまな脆弱性を自動的に探知する。今回の業務提携から得られる開発事業により、ルノー日産三菱アライアンスの各企業はCybellum社のソリューションにアクセスすることが可能になる。これにより、自社の開発する車両がどういったサイバー脅威にさらされているのかを、車両レベルで包括的かつ継続的に把握することができ、必要なリスク対応をすることができるようになる、としている。
ルノー日産三菱、サイバーセキュリティ企業と戦略的提携…新型車開発に生かす
2020年07月10日(金) 17時15分
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