BMW 1シリーズ 新型《photo by BMW》

BMWは今夏から、欧州で販売される複数のモデルに、最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用すると発表した。

◆最高210km/hまで利用可能な「ステアリング&レーン・コントロール・アシスタント」

最新の先進運転支援システムとして、「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を採用する。BMWによると、ドライビング・アシスト・プロフェッショナルは、あらゆる交通状況での快適性と安全性のための包括的パッケージとして、自動運転に向けた最新の進歩状況を示しているという。

このシステムは、「ドライビング・アシスト」の構成内容に、「アクティブ・クルーズ・コントロール」を組み合わせたものだ。この場合、最高210km/hまでの速度で利用可能になり、その他にも数多くの機能を提供する。

最高210km/hまでの速度で利用可能な「ステアリング&レーン・コントロール・アシスタント」は、三焦点レンズ付きカメラとフロントのレンジレーダーのデータを基にして、前方の車線マークと前走車の位置を特定する。そして、認識した車線を維持するようにステアリングで修正し、ドライバーと協調してアシストを行う。

例えば、高速道路上の工事区間のように、車線が狭くなる場所でも効果的にサポートする。ドライビング・アシスト・プロフェッショナルには、ステアリング修正機能を備えた「アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション」機能付き「レーン・キーピング・アシスタント」も含まれている。

ドライビング・アシスト・プロフェッショナルは、今夏から欧州で販売される『3シリーズ』、『5シリーズ』、『6シリーズ』、『8シリーズ』、『X5』、『X6』、『X7』、『M5』、『M8』にオプションや標準で装備される予定だ。

◆高速道路の出口での車線変更に備えて速度を自動調整

また、最新の技術として、「アクティブ・ナビゲーション・ガイド」が用意される。これは、複数の車線がある道路でも、ナビゲーションシステムで算出されたルートに沿って走行するようドライバーを支援するものだ。自動車専用道路のジャンクションや出口に接近すると、メーターパネル内のディスプレイに車線変更が必要なことを表示する。車線変更を容易に行えるよう、システムはその準備段階として速度を自動的に調整する。

もうひとつの新技術が、「レスキュー・レーン・アシスタント(緊急車両用車線アシスタント)」だ。このシステムは、渋滞している高速道路で後方から接近する救急隊員のために、車線を開ける必要性を自動検知。状況に応じて、現在走行中の車線から適切な路肩へ自車を誘導する。

また、ドライビング・アシスト・プロフェッショナルには、「エマージェンシー・ストップ・アシスタント」、「エバージョン・エイド(衝突回避アシスタント)」、「オートマチック・スピード・リミット・アシスト」、進入違反警告、被害軽減ブレーキ機能付きクロスロード・ウォーニング(交差点警告)、「クロス・トラフィック・ウォーニング(前方交差交通警告)」が含まれている。

◆道路標識認識機能が走行ルートを予測して制限速度や追越し禁止を事前に予告

アクティブ・クルーズ・コントロールとナビゲーションシステムの組み合わせにより、道路標識認識機能が走行ルートを予測して、進行方向にある制限速度や追越し禁止を事前に予告することも可能になる。

道路標識認識機能では、時間制限や、特定の曜日にのみ適用される制限速度が考慮される。その他の日は、ナビシステムのデータから算出された制限速度が表示される。

この機能は、今夏から欧州で販売される『1シリーズ』、3シリーズ、5シリーズ、6シリーズ、7シリーズ、8シリーズ、『2シリーズグランクーペ』、『Z4』、X5、X6、X7、M5、M8、『X5 M』、『X6 M』に採用される予定だ。

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