トヨタ・ヤリス《写真撮影 小林岳夫》

トヨタ自動車は6月29日、2020年5月の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表。グローバル販売台数は前年同月比31.8%減の57万6508台で5か月連続の前年割れとなった。

トヨタ自動車では、5月12日の決算発表時、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響により、4-6月は平均で前年比約4割減となる見通しを公表。4月が前年同月比46.3%だったが、5月は同31.8%減と回復傾向。6月も5月をさらに上回る回復を見込んでいる。

国内販売(含軽)は同33.4%減の8万3494台で8か月連続のマイナス。除軽では同33.1%減の8万1661台。軽自動車を除く市場のシェアは55.1%で、前年同月と比べて5.8ポイントアップした。緊急事態宣言期間(4月7日-5月31日)の影響により、4月が同20.1%減、5月は33.4%減となったが、同期間終了に伴い6月からの回復の見込み。なお、同期間中も5月は新型車が好調で、ヤリスは約1万台と目標販売台数を上回った。

海外販売は同31.5%減の49万3014台で5か月連続のマイナスとなった。米国は4月が同53.9%減、5月が同25.7%減と回復傾向が加速。特にフリートを除く個人客への販売は、4月が同50%減、5月が同14%減と大幅に回復している。中国は4月が同0.2%増、5月が同20.1%増と前年を大きく上回った。連休中のオンラインイベントによる誘致や、『RAV4』(約1万7000台)などの新型車が好調だった。

グローバル生産台数は同54.4%減の36万5909台で、5か月連続のマイナスとなった。国内生産は同57.0%減の12万2744台で8か月連続のマイナス。海外生産は同53.0%減の24万3165台、5か月連続で前年実績を下回った。

輸出は同54.1%減の7万6114台、6か月連続のマイナスだった。

トヨタRAV4北米仕様《photo by Toyota》