村田製作所 BLM18SP SH1シリーズ《画像:村田製作所》

村田製作所は、車載電源ライン向けに世界最小サイズのチップフェライトビーズ(ノイズ対策部品)として「BLM18SP SH1シリーズ」を商品化。6月から量産を開始する。

近年、自動車の電装化が進み、ADASをはじめとする自動運転技術の確立に向けて、多数のカメラ、レーダー、LiDAR、ECUなどが搭載されるようになっている。多数の車載部品を正しく機能させ、高度な安全性を実現するためには電源ラインのノイズ対策を行い、各部品に安定した電源供給を行うことが重要となる。

新製品は、内部電極形成技術を活用した新構造の設計により、インピーダンスの取得効率化と大電流化につながる低抵抗を実現している。また、1608サイズ(1.6mm×0.8mm)での商品化を実現したことで、従来の主流製品である2012サイズ(2.0mm×1.25mm)と比べ、部品占有面積を50%省スペース化。これにより、車載機器の電源ライン設計の自由度向上や、車載機器のさらなる小型化により自動運転システムの高度化に貢献する。