アキュラTLXタイプS《写真提供 ホンダ》

北米のアキュラは29日、新型の『TLX』2021年型を発表した。ホンダが北米を中心に展開する高級車ブランド、アキュラはすでに35年の歴史を持つが、ブランド史上もっとも速く、もっともハンドリングに優れ、もっとも装備が充実している、と自負する。

新型TLXの筋肉質なデザインとプロポーション、低いルーフラインと延長されたホイールベースといった要素は「タイプS」コンセプトに基づく。「タイプS」はスタンダードタイプからやや遅れての登場だから、現時点では“プレビュー”となる。

進化したのはスタイルだけではない。2020年型TLXに搭載されるエンジンは2.0リットルターボ(272HP)。従来型2020年モデルのエントリーグレードに搭載される、2.4リットル直4からは66HPもプラス、上級グレードの3.5リットルV6と比べても18HPのマイナスにしかすぎない。

ディーラーの店頭に新型TLXが並ぶのは初秋の予定だ。メーカー希望小売価格はベース価格が3万ドル台中盤とアナウンスされた。

そして2021年春には、高性能仕様の「タイプS」が追加される。タイプSには新開発3.0リットルV6ターボエンジンが搭載されるが、出力は市場導入時に発表される見込み。タイプSには歴代タイプSで初めて、スーパーハンドリング・オールホイールドライブが設定される。

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