ボッシュ(Bosch)は5月15日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響で世界的に不足しているマスクの全自動生産ラインを、ドイツ・シュトゥットガルトに開設した、と発表した。
ボッシュはこれまで、ドイツ、インド、メキシコを含む世界4か国の5工場が先導し、現地の要件に沿ったマスクを生産してきた。ボッシュによると、1日あたり50万枚以上のマスクを製造できるという。
ボッシュでは、主に全世界の工場で働く従業員の保護を目的にマスクを製造してきた。各国固有の認可を得られた場合には、さらに第三者に提供することも視野に入れている。
マスク製造に必要な機械は、ボッシュの専用工作機械部門が、わずか数週間で設計した。その機械設計を他社が無料で利用できるように取り組む。ボッシュによると、すでに30を超える企業から、生産ラインの設計に関する問い合わせを受けているという。
今回開設されたドイツ・シュトゥットガルトのマスクの全自動生産ラインでは、7月からフル生産体制に移行する予定。6月末までに全世界のマスクの生産量は、月間1000万枚を超える見込みだ。
ボッシュ、マスクの全自動生産ラインをドイツに開設
2020年05月18日(月) 17時15分
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