BYDは3月29日、EV向けに開発した新世代バッテリーの「ブレードバッテリー」を発表した。
過去数年間、多くのEVメーカーが、航続を伸ばすために競争してきた。BYDによると、バッテリーメーカーは航続への要求の高まりを受けて、安全性よりもバッテリーのエネルギー密度を追求してきたという。BYDのブレードバッテリーは、バッテリーの安全性を重視して開発された。
BYDは、釘刺しテストに合格したブレードバッテリーの映像を公開した。BYDによると、このテストは、バッテリーの過熱を確認する最も厳密な方法という。釘刺しテスト中、ブレードバッテリーは発煙も発火もせず、表面温度は30〜60度にしか達しなかった。
同じ条件で、三元リチウムバッテリーは500度を超えて激しく燃え、従来のリン酸鉄リチウムバッテリーは炎や煙は出なかったものの、その表面温度は200〜400度に達した。BYDによると、ブレードバッテリーを搭載したEVは、バッテリーが損傷した場合でも、発火しにくいことを意味するという。
また、ブレードバッテリーは、押しつぶす、曲げる、300度に加熱する、260%過充電するなど、過酷なテストにも合格した。これらのテストでも、火災や爆発を起こしていないという。
BYDは、6月に発売予定の新型セダンEVに、ブレードバッテリーを搭載する。新型セダンEVは航続が605kmで、0〜100 km/h 加速3.9秒の性能を持つ、としている。
バッテリーの釘刺しテスト、BYDのEV向け新製品が合格
2020年03月31日(火) 21時00分
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