ホンダ・インサイト (北米仕様)《photo by Honda》

ホンダの米国部門は3月23日、『インサイト』(Honda Insight)の2021年モデルを発表した。3月24日に販売を開始している。

現行インサイトは、1999年に米国で初のハイブリッドモデルとして発売された初代から数えて、3世代目モデルとなる。2018年に、およそ4年ぶりに復活を果たした。ホンダの乗用車ラインナップでは、『シビック』と『アコード』の間に位置する5名乗りのセダンとなる。

◆新色のレッドと安全装備が充実

インサイトの2021年モデルでは、ボディカラーに新色として、ラディアントレッドメタリックを新設定した。スポーティさと落ち着き感を併せ持つレッドとなる。

また、2021年モデルには、クロストラフィックモニターを備えたブラインドスポットインフォメーション(BSI)をオプションで用意した。米国ベース価格は、2万2930ドルと発表されている。

◆3世代目となるホンダの2モーターハイブリッドシステム

ハイブリッドパワートレインに関しては、3世代目となるホンダの最新2モーターハイブリッドシステム、「スポーツ ハイブリッドi-MMD(インテリジェント・マルチモード・ドライブ)」を搭載する。1.5リットル直列4気筒ガソリン「アトキンソンサイクル」エンジンに、2個のモーター、リチウムイオンバッテリーを組み合わせた。

米国仕様の場合、ハイブリッドシステム全体で、151hpのパワーを発揮する。モーターは、27.2kgmのトルクを引き出す。新型インサイトの米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地モードがおよそ23.4km/リットル、高速モードがおよそ20.8km/リットル、複合モードがおよそ22.1km/リットルと公表されている。

走行状況により、「EVドライブモード」「ハイブリッドドライブモード」「エンジンドライブモード」の3つのモードを、道路状況やドライバーの操作に応じて切り替える。

◆ホンダ・センシングを全車に標準装備

2021年モデルのインサイトでは、クラス最高レベルの室内スペース、質感の高いインテリアを引き続き採用する。米国仕様は、「LX」、「EX」、「ツーリング」の3グレードをラインナップした。全グレードに、マルチファンクションLEDヘッドライト、プッシュボタン式スタート、「ホンダ・センシング」を標準装備している。

ホンダ・センシングは、ミリ波レーダーと単眼カメラによる車両前方の状況認識とブレーキ、ステアリングの制御技術を協調させることにより、運転や事故回避を支援する先進運転支援システム(ADAS)だ。最新のシステムには、衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)、車線逸脱警告、アダプティブクルーズコントロール、交通標識認知機能、レーンキーピングアシスト、前方衝突警告などが用意されている。

◆スマートフォンとの連携を強化

さらに、EXグレードにApple「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」に対応する8インチのディスプレイオーディオを標準装備した。ツーリンググレードには、レザー製シート、8ウェイの運転席パワーシート、ホンダ・サテライトリンクナビゲーションシステム、デュアルゾーンオートエアコンなどが標準装備されている。

北米市場向けのインサイトは、ホンダの米国インディアナ州グリーンズバーグ工場において、シビックや『CR-V』とともに生産されている。また、1.5リットルのアトキンソンサイクルエンジンと、2モーターハイブリッドパワートレインは、オハイオ州の工場で生産されている。

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