ボッシュのドイツ事業所《photo by Bosch》

◆ボッシュ、生産調整へ…新車需要の減少に対応

ボッシュ(Bosch)は3月25日から、ドイツ国内の拠点での業務を大幅に削減し、生産調整を行うと発表した。

今回の発表は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界規模で新車需要が落ち込んでいることへの対応だ。ボッシュの労使双方が、生産調整を行うことで合意に達した。

ボッシュは、ドイツのモビリティソリューション部門のおよそ35の事業所において、生産調整に乗り出す。この措置を講じることで、ボッシュは、とくに欧州での自動車の需要の急激な低下と、自動車メーカーの生産停止に対応する。

また、ボッシュは、従業員全員に対して、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを低減するために、さらに適切な対策を決定していく。

ボッシュは、顧客やパートナー、サプライヤーと密接に連絡を取り、自動車市場が回復した後には、顧客の要件を迅速かつ可能な限り最高の方法で満たすよう準備しておく、としている。

◆アストンマーティン、4月中旬まで生産を一時停止

アストンマーティン(Aston Martin)は3月24日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、英国内のすべての工場の生産を一時的に停止した、と発表した。

今回の発表は、従業員やサプライヤーとその家族の健康と安全を確保するための決定だ。アストンマーティンは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ英国政府の取り組みを支援していく。

工場の生産の一時的な停止は、4月20日までを予定している。アストンマーティンは引き続き状況を注視し、合理的と判断され次第、生産を再開する。

アストンマーティンのアンディ・パーマーCEOは、「英国内のすべての工場の操業を一時的に停止するという厳しい決断をした。新型コロナウイルスを克服し、通常の業務に戻ることを願っている」と語っている。

アストンマーティン DBX を生産する英工場《photo by Aston Martin》 アストンマーティン DBX を生産する英工場《photo by Aston Martin》 アストンマーティン DBX を生産する英工場《photo by Aston Martin》