クアラルンプール《photo (c) Getty Images》

トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、マレーシア・デジタルエコノミー公社とともに、首都クアラルンプールにて、データを活用した革新的な都市モビリティに関するアイデアコンテスト「City Architecture for Tomorrow Challenge」を開始し、2月13日より応募の受付を開始した。

TMFではこれまで、タイ、ベトナム、インド、ブラジルでの交通手段の多様化や、日本の中山間地域における移動の不自由を解消するプロジェクトへの助成などを実施してきた。今回のクアラルンプールでは、従来の手法に加え、データを活用した革新的な都市モビリティの実現を目指すアイデアコンテストを実施する。

クアラルンプールは、公共交通機関や道路網、取得可能な交通データに関して他の都市に比べて充実しているほか、行政や市民が積極的にデータ活用に取り組んでいる。今回は、クアラルンプールの将来の都市のモビリティに関するアイデアを、新興企業、学術研究機関、法人団体、市民を対象に3月末まで世界中から広く募集する。

公募受付終了後、アイデアのさらなる検討や試作品の開発を経て、段階的な選考を実施し、9月に最優秀アイデアを選出。その間、参加者は、専門家からのアドバイスを受けたり、行政やGrabやMapITといったマレーシアの「スマートネーション」構想の推進を担う民間部門のパートナー企業も参画するインキュベーション・プログラムに参加する。

トヨタ・モビリティ基金