カンダ物流納車車両《画像:三菱ふそうトラック・バス》

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は1月29日、カンダホールディングス(カンダHD)のグループ企業であるカンダ物流および神協運輸へ電気小型トラック『eキャンター』2台を納車したことを発表した。

カンダHDは、物流を通じて社会の発展に貢献するという経営理念のもと、環境に向けた取り組みを積極的に進めている。同社はこれまでにもNGV(天然ガス自動車)やハイブリッド車を活用しており、新たな環境対策として排出ガスゼロの小型電気トラック eキャンターを配送用トラックとして導入。今回納車されたeキャンターは、近距離の小口配送業務などからの運行にて活用される予定だ。eキャンターは、従来のディーゼル車と比較して騒音がなく、振動が少ないことから、ドライバーへの精神的・身体的な負担も軽減し、労働環境の改善も期待される。

eキャンターは、騒音や排出ガス、CO2低減の課題を解決する答えとして、三菱ふそうが開発。すでに日本国内で48台が稼働中で、日米欧で合計100万km以上の走行実績があり、環境に優しく経済性に優れていることが証明されている。車両総重量7.5トンクラス、最長で急速充電の場合約1.5時間、普通充電では約11時間の充電で、航続距離は約100kmを確保。電気駆動システムには、モーター(最大出力135kW、最大トルク390Nm)と、370V・13.8kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーパックを6個搭載している。

神協運輸納車車両《画像:三菱ふそうトラック・バス》