2019年のWRCチリ戦。《写真提供 TOYOTA》

20日、世界ラリー選手権(WRC)の今季2020年カレンダーにおける変更がWRC公式サイトで発表された。チリ戦が外れ、全14戦の当初予定が全13戦に縮小。ラリージャパンの日程と最終戦たる位置付けは不変だが、「第13戦」ということになっている。

2020年のWRCは全14戦でカレンダーが組まれていたが、昨年末からチリ戦の開催中止が話題にあがっていた。国内の情勢不安に伴う政治日程との重複が理由とされ、ラリーチリの主催サイドからは昨年のうちに中止の発表があったという。そして今回、WRCサイドから正式にチリ戦が2020年のカレンダーから外れた旨が発表された。

代替戦が入ることはない模様で、全13戦のシリーズ構成となる。チリ戦は第4戦として4月16〜19日に入っていたが、これが外れ、以降のラリーはラウンド数的にはひとつずつ前倒しに。10年ぶりに復活し、愛知・岐阜での初開催を迎えるラリージャパンは最終戦であること、そして日程面(11月19〜22日)にも変化はないが、第14戦ではなく「第13戦」となった。

なお、今回の発表では上記以外の変更として、アルゼンチン戦の開催時期が1週早まることも明らかにされている。以上を踏まえた現段階での2020年WRC開催カレンダーは下記の通り。

第1戦 モナコ 1月23〜26日
第2戦 スウェーデン 2月13〜16日
第3戦 メキシコ 3月12〜15日
第4戦 アルゼンチン 4月23〜26日
第5戦 ポルトガル 5月21〜24日
第6戦 イタリア 6月4〜7日
第7戦 ケニア 7月16〜19日
第8戦 フィンランド 8月6〜9日
第9戦 ニュージーランド 9月3〜6日
第10戦 トルコ 9月24〜27日
第11戦 ドイツ 10月15〜18日
第12戦 英国 10月29日〜11月1日
第13戦 日本 11月19〜22日

間近に迫った開幕戦は伝統のラリーモンテカルロ。トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)からはセバスチャン・オジェ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラの新レギュラードライバー陣が「ヤリスWRC」で今季初戦に臨む。また、今季はジャパンを含む8戦で「ヤリスWRC」を駆ることが決まっている日本期待の勝田貴元、彼もモンテで今季初戦を迎える。

2019年のWRCチリ戦。《写真提供 TOYOTA》 2019年のWRCチリ戦。《写真提供 TOYOTA》 東京オートサロン2020での“トヨタWRC出陣式”の様子。《写真提供 TOYOTA》 今季のトヨタのレギュラードライバー、前列左からロバンペラ、エバンス、オジェ。《写真提供 TOYOTA》 開幕に向けて「ヤリスWRC」をテストするオジェ。《写真提供 Red Bull》 日本期待の勝田貴元。《写真提供 TOYOTA》 東京オートサロン2020での“トヨタWRC出陣式”の様子。《写真提供 TOYOTA》