ヴァレオの「スマートコクーン」《photo by Kazuya Miura》

ヴァレオ(Valeo)は1月7日、米国ラスベガスで開幕したCES 2020に、「スマートコクーン」(Smart Cocoon)を出展した。

ヴァレオ のスマートコクーンは、乗員の体格、心拍数、着用している服の種類などの特性に応じて、それぞれの乗員に合わせてパーソナライズされた快適なバブルを作るシステムだ。

各乗員のニーズに合わせて環境を調整することでエネルギー効率も向上し、車が必要とするエネルギーを最大で30%節約(冬季の場合)する。このシステムは、人工知能(AI)とさまざまなセンサーで検知された情報を活用して、温度、照明、効果音、香りを組み合わせて、パーソナライズされた快適さを提供する。

たとえば、室内照明は温度を反映して、より快適に感じるように自動的に調整される。疲労、注意散漫、感情、ストレスの兆候を検出し、ドライバーと乗員の生理学的状態を考慮する。

スマートコクーンは、EVの航続を最適化するうえでも重要な技術だ。夏季は乗員の動きに応じてミストディスペンサーとファンが自動的に作動し、冬季には放射パネルが室内に熱を放ち、望ましい暖かさと快適性を素早く実現して、消費エネルギーと騒音を抑制する、としている。

ヴァレオの「スマートコクーン」《photo by Valeo》 ヴァレオの「スマートコクーン」《photo by Etsuko Morihara》 ヴァレオの「スマートコクーン」《photo by Valeo》