リサイクル(イメージ)《イラストAC》

JXTGホールディングスと中国の比亜迪(BYD)の日本法人ビーワイディージャパンは12月23日、EVバス向け蓄電池の「リース・リユース・リサイクル」循環モデルの構築で協業を開始することで合意したと発表した。

JXTGグループは、電力事業、金属リサイクル事業に関するノウハウを持ち、BYDは創業以来の事業である蓄電池に高い技術とノウハウを持ち、2015年から4年連続でEV販売台数が世界シェアトップとなっている。

今回、両社のこうした強みを結集し、EVバスに搭載される蓄電池をバス運行会社にリース(一次利用)、EVバスで使用済みとなった蓄電池を回収して定置用蓄電池としてリユース(二次利用)、さらにリユース後の蓄電池を素材レベルへ分離し、新規材料へ活用するリサイクル(三次利用)を図る循環モデルの構築を目指す。

循環モデル構築に向けて両社は、2020年春からバス運行会社と共同で、EVバス運行の実証実験を開始し、運行データや蓄電池の消耗度など、EVバス向け蓄電池リースに向けた情報を収集する。

また、実証実験で使用するEVバスをはじめ、BYDジャパンから提供されるEVバスの使用済み蓄電池を、定置用蓄電池として活用するリユースの実証実験も併せて実施する。

両社は協業によってリサイクルの技術・運用を含めて2025年を目途にモデルの確立を目指す。