ホンダ寄居工場の全景。右手が東武東上線。《写真 ホンダ》

東武鉄道(東武)は12月23日、東武東上線東武竹沢〜男衾(おぶすま)間に設置される新駅が2020年10月31日に開業すると発表した。

ホンダが関東における4輪車の生産拠点を2022年3月までに埼玉県寄居町のホンダ埼玉製作所完成車工場(寄居工場)に集約することを受け、そのアクセス向上を図るために設けられる駅で、名称は副名称付きの「みなみ寄居<ホンダ寄居前>」に決定した。

設置箇所は埼玉県大里郡寄居町大字富田字橋ノ入南谷997-14で、1面1線の駅となる。新駅の駅ナンバリングが「TJ35」となるため、男衾駅は「TJ36」、鉢形駅は「TJ37」、玉淀駅は「TJ38」、寄居駅は「TJ39」にそれぞれ変更される。

なお、新駅までの運賃については、当分の間、上下ともひと駅手前(池袋方面からは東武竹沢駅まで、寄居方面からは男衾駅まで)のものと同額となる。

東武では新駅の開業へ向けて「寄居工場勤務者及び利用者の鉄道利用促進に向けた検討も進めてまいります」としており、東武東上線沿線の用地を活用したパーク&ライドなどの実施を検討している。

「みなみ寄居<ホンダ寄居前>」駅の駅名標(上)と駅ナンバリング(左下)、駅舎のイメージ(右下)。「みなみ」は寄居町の南側に位置する駅であることを示しており、親しみやすくするため平仮名とされた。《出典 東武鉄道》 池袋から68.9km地点に位置する「みなみ寄居<ホンダ寄居前>」駅。《出典 東武鉄道》