エヌビディアの「NVIDIA DRIVE」プラットフォームと自動運転車のイメージ《photo by NVIDIA》

エヌビディア(NVIDIA)は12月17日、自動運転車の開発のために、運輸業界がディープニューラルネットワークの「NVIDIA DRIVE」を、クラウド経由で利用できるようにすると発表した。

NVIDIA DRIVEは、自動運転車の開発において、自動車メーカーやトラックメーカー、ロボタクシー会社、ソフトウェア会社、大学などで広く利用されている。エヌビディアは現在、トレーニング済みAI (人工知能)モデルとトレーニングコードを、自動運転車の開発者が利用できるようにしている。エヌビディアのAIツール群を使用して、自動運転システムの堅牢性と機能を向上させることができるという。

AIは、安全な自動運転車両の開発に欠かせないものだ。AI は、インテリジェントな走行を行うために、リアルタイムで周辺環境を認識し、それに対応する。その核となるのは、冗長化を行い、多様性を持たせた課題に取り組む複数のディープニューラルネットワークだ。正確な認識、位置の推定、走行ルートの計画を可能にする。

エヌビディアは、「NVIDIA DRIVE AGX」プラットフォームで実行され、生のセンサーデータから世界を深く理解するディープニューラルネットワークの開発とトレーニングを数年かけて行ってきた。これらのディープニューラルネットワークが、交通信号と標識の認知、車両や歩行者、自転車の検知と経路認知、車両内での視線検知やジェスチャー認識といった課題に対応する、としている。

エヌビディアの自動運転車向けプロセッサ「NVIDIA DRIVE Xavier」《photo by NVIDIA》