自動車関連サプライヤーのマレリは12月11日、カナダ通信機器メーカーのブラックベリーと協業し、中国の主要自動車メーカーにデジタルコックピット用QNXプラットフォームを提供すると発表した。
今回提供する「QNX Platform for Digital Cockpits」は、ブラックベリーの安全性認定を受けたハイパーバイザー「QNX Hypervisor for Safety」、メータークラスタ向けプラットフォーム「QNX Platform for Instrument Clusters」、インメントシステム向けプラットフォーム「QNX CAR Platform for Infotainment」とAndroidの実装を統合したソフトウェアソリューションだ。
車両内部情報を扱うメータークラスタと、カーナビやディスプレイオーディオなどを扱うインフォテインメントシステムは、情報ソースが異なるため、OSも別物となる場合が多い。しかし、このデジタルコックピット用QNXプラットフォームを活用することで、安全で信頼性が高いQNXベースのデジタルインストルメントクラスターとインフォテインメントシステムを統合。最新のAndroidベースアプリケーションに単一のECUからアクセスできるようになる。
また、デジタルコックピットのインフォテインメントは、ハイパーバイザという仮想化環境システムにより、車両システムから隔離してサンドボックス化。アプリがクラッシュしたり、セキュリティが侵害されたり、アップデートが必要になったりしても、運転機能に深刻な影響を与えることがなくなる。
マレリとブラックベリーが協業、中国主要自動車メーカーにデジタルコックピット用QNXプラットフォームを提供
2019年12月11日(水) 14時45分
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