カルマ・レヴェーロ GTS(ロサンゼルスモーターショー2019)《photo by Karma Automotive》

カルマオートモーティブは、ロサンゼルスモーターショー2019において、『レヴェーロGTS』(Karma Automotive Revero GTS)を初公開した。

カルマオートモーティブは、プラグインハイブリッド(PHV)の4ドアスポーツカー、『カルマ』を製造・販売していたフィスカーオートモーティブの破産後の資産を買収する形で、2014年に米国カリフォルニア州に設立された。現在、カルマ後継車の『レヴェーロGT』を生産・販売している。

◆0〜96km/h加速は3.9秒

ロサンゼルスモーターショー2019で初公開されたレヴェーロGTSは、『カルマ・レヴェーロ』の大幅改良モデルとして、2019年春に発表されたレヴェーロGTの高性能モデルだ。

レヴェーロGTSのツインモーターは、最大出力536hpを発生する。最大トルクはレヴェーロGTの 76kgmから、レヴェーロGTSでは87.8kgmに引き上げられた。これは、11.8kgmの強化となる。この効果もあって、0〜96km/h加速は3.9秒と、レヴェーロGTの4.5秒に対して0.6秒短縮した。最高速は、リミッターにより209km/hに制限される。

再設計されたブレーキキャリパーは、ローターへの抵抗を減らした。新しいサスペンションブッシュとバルブは、ダンピングとハンドリングを向上させている。

◆BMW製エンジンは発電専用

また、バッテリーはリチウムイオンで、1回の充電での航続はおよそ130kmだ。レヴェーロGTSには、BMWから供給を受けるエンジンを搭載する。BMWの3気筒ガソリンターボエンジンを、発電専用に使用する。バッテリー残量が少なくなると、発電専用のBMW製エンジンが始動し、航続は最大およそ580kmまで伸びる。新しいシングルスピードギアボックスは、ツインモーターとインバーターの間にレイアウトした。インバーターとモーターは、一体設計されている。

インテリアは、ディスプレイモニターなどにタッチセンサーコントロールを採用し、快適で人間工学に基づいたデザインとした。より高速なプロセッサを備えた新しい電気アーキテクチャが、ユーザーインターフェースを強化する。アクティブノイズキャンセルシステムも導入された。

ウッドトリムには、米国カリフォルニア州サンタモニカマウンテンの自然木を使用した。また、レザー内装は、コットランドの「ブリッジオブウィアー」製だ。ボディカラーやインテリア、シート、ステッチなど、豊富なカスタマイズが用意されている。

◆ローンチコントロール標準装備

ドライバーは、ステアリングホイールのパドルシフトを操作して、3つの走行モードを切り替えられる。「ステルスモード」はEVモードで、ゼロエミッション走行を実現する。「サステインモード」は、レンジエクステンダーの役割を果たすエンジンを積極的に始動し、バッテリーパックの電力を維持する。「スポーツモード」は、バッテリーの電力とエンジンを組み合わせて、走行性能を追求する。

レヴェーロGTSには、ローンチコントロールが標準装備された。ドライバーはスポーツモードを選択してから、ペダルに足を置く。ジェネレーターがレンジエクステンダーのエンジンを起動し、最大4000rpmでエンジンを回転させて、最大の電力を生み出す。デジタルメーターのカウントダウンに合わせて、ドライバーはブレーキを解除し、アクセルを踏み込めば、モーターとバッテリーがすべての電力をリアアクスルに送り込む。デジタルメーターの速度計はストップウォッチに変わり、0〜96km/hの加速タイムが表示される。

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