アルファロメオ・ジュリアの2020年モデル《photo by Alfa Romeo》

アルファロメオは、11月20日(日本時間11月21日未明)に米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2019において、『ジュリア』(Alfa Romeo Giulia)の2020年モデルを初公開すると発表した。

ジュリアは、2015年秋に欧州で発表された新型スポーツセダンだ。メルセデスベンツ『Cクラス』、BMW『3シリーズ』、アウディ『A4』、ボルボ『S60』、ジャガー『XE』、レクサス『IS』などのライバルと競合する。

最強グレードは「クアドリフォリオ」だ。フェラーリがチューンした2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力510hp、最大トルク61.2kgmを引き出す。0〜100km/h加速3.9秒、最高速307km/hの性能を発揮する。

このジュリアがデビューから4年が経過し、初の本格改良を受けて、2020年モデルがロサンゼルスモーターショー2019でデビューする。

◆インテリアを大幅に変更

2020年モデルでは、外観は変わっていない。ボディカラーには、アノダイズドブルーとルナーレホワイトが用意された。ジュリアでは初めて、ヴェルデビスコンティメタリックペイントを含む新しいメタリックカラーがオプションで選択できる。

インテリアは、大幅にデザインを変更した。新設計のセンターコンソールには、アルミ調の回転ダイヤルをはじめ、各種素材が見直され、収納容量も増やした。シフトレバーの下には、イタリア国旗が配される。大型カップホルダーやワイヤレス充電システムも採用された。

ステアリングホイールは、レースにヒントを得た新デザインだ。シフトレバーには、プレミアムレザーが使用されている。

◆8.8インチのタッチスクリーンディスプレイ

ダッシュボード中央には、8.8インチのタッチスクリーンディスプレイを標準装備した。自分に合わせたレイアウトを選んで、画面をカスタマイズすることができる。ラジオ、メディア、スマートフォン、ナビゲーション、空調などの主要機能に、すばやく簡単にアクセスすることも可能にした。

ドライバー正面の7インチTFTメータークラスターは、レイアウトと表示を見直した。これにより、視認性を引き上げている。ドライバーにリアルタイムデータを提供する車両情報表示も、改良された。

また、2020年モデルには、Wi-Fiホットスポット、リモート操作が可能なモバイルアプリ、SOSコール、ロードサイドアシスタンス、車両ファインダー、盗難車両位置情報とアシスタンスなどが採用された。各種ソフトウェアには、無線通信でアップデートが施される。

◆レベル2の部分自動運転が可能に

2020年モデルのジュリアには、新開発の先進運転支援システム(ADAS)を用意する。これにより、加速やブレーキ、ステアリング操作を車両が行うレベル2の部分自動運転を可能にした。

具体的には、ハイウェイアシストシステム、渋滞支援システム、交通標識認識、レーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットアシスト、ドライバーアテンションアラート、全速度域対応の前方衝突警告プラスなどが用意されている。

2020年モデルの「Ti」グレードには、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は280hp、最大トルクは42.3kgmを発生する。0〜96km/h加速を5.1秒で駆け抜け、最高速は240km/hに到達する。

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