日本自動車殿堂は11月8日、2019年の歴史遺産車として、三菱『A型』(三菱甲型)、いすゞ『エルフTL151型』、ヤマハ『スポーツSR400』、マツダ/ユーノス『ロードスター』の4台を発表した。
日本自動車殿堂 歴史遺産車は、自動車産業、そして自動車交通及び自動車文化の発展に貢献した歴史に残すべき自動車を選定。主にコンセプト、技術、スタイル、バリューフォーマネーなどに優れた自動車を、乗用自動車に加え、2輪車、3輪車、商用車、競技車、特殊自動車などを対象として研究選考会議で検討し、今回は以下の4台に決定した。
●三菱A型[三菱甲型](1918年)
日本で最初の量販自動車とされている「三菱A型」。1918年に図面や知識、工具もない中で、当時の欧州車を分解・研究し、部品を一から自作するとともに、設計から生産、販売、さらにアフターサービスまでを視野に入れながら量産化の模索が行われた。その先見性と努力が結晶となった三菱A型は歴史に残る貴重な名車だ。
●いすゞエルフ TL151型(1959年)
いすゞエルフは、1959年の発売以来、60年にわたり、積載量2〜3トンクラスキャブオーバートラックのトップブランドとして君臨してきた。その初代TL151型は高い積載性と優れた運転席設計に加え、経済性と高出力、信頼性に優れたディーゼルエンジンを搭載し、その後の小型トラックのディーゼル化の流れを牽引した。
●ヤマハ・スポーツ SR400(1978年)
ヤマハSR400は、1978年の発売以来40年にわたり、単気筒エンジンの中型免許で乗れるバイクとして、独特の味わいと魅力をライダーたちに提供してきた。2度の排ガス規制の壁を乗り越え長期にわたり生産を継続し、世界でも貴重なロングセラーバイクとして評価される。
●マツダ/ユーノス・ロードスター(1989年)
マツダ/ユーノスロードスターは、同じ商品コンセプトを維持しながら、四代にわたり作り続けられてきた。累計生産台数は100万台を超え、ライトウェイトスポーツカーとしての世界記録をいまなお更新し続けている。魅力的なスタイリングやクルマを操る楽しさを提供し、日本の技術水準の高さを世界に知らしめた。
歴史遺産車に ユーノス ロードスター など4台を選定 日本自動車殿堂
2019年11月08日(金) 18時15分
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