HDライティングのヴァーチャルリアリティ《画像:市光工業》

市光工業は、10月24日から11月4日まで東京ビッグサイトなどで開催される「東京モーターショー2019」に出展、CGを駆使したHDライティングのヴァーチャルリアリティ(VR)を初披露する。

HDライティングは、高輝度の光源と電子デバイスによってピクセル単位で光をコントロールし、高精密なヘッドライトの光によってドライビングをサポートする新技術。ロービーム領域では路面に線や記号、数字などを照射し、車幅を示すガイドラインやレストランなどへのナビ情報などをドライバーに知らせる。ハイビーム領域では照射パターンを高解像度化し、必要最小限に遮光することで、対向車・先行車への幻惑を防止しながらドライバーの視認性を確保。ブースでは近い将来登場する、進化したヘッドランプによる運転支援をVRで体験できる。

あわせて、自動運転時代の新たなライティングソリューションとして、車両がドライバーの代わりとなり光で意思を表現する「コミュニケーションライティング」の実物大モックアップを展示する。コミュニケーションライティングは、自動運転時代におけるライティングの新たなHMIとして、人間とクルマが情報をやり取りするための光となる。LED約400個を使用し、自動運転時に車両の動き(意思)を周囲のドライバーや歩行者に光のサインで伝達。ブースでは、対向車への「サンキュー」や、歩行者への「横断OK」など約10種類のシナリオを表示し、クルマの意思が伝わるかを検証する。

またブースでは、ファミリーや学生など、これからの自動車産業を担う人たちに向けて、ランプの仕組みを分かりやすく学べる、実物のヘッドランプとリアコンビネーションランプの分解モデルも展示する。

HDライティングのヴァーチャルリアリティ《画像:市光工業》 ヘッドランプの分解モデル《画像:市光工業》 リアコンビネーションランプの分解モデル《画像:市光工業》