横浜ゴム ブースイメージ《画像:横浜ゴム》

横浜ゴムは、10月24日から11月4日まで東京ビッグサイトなどで開催される「東京モーターショー2019」に出展、将来技術コーナーと、既存の先進技術体感コーナーを設け、優れた技術開発力を全面でアピールする。

将来技術コーナーでは、今後急速な進展が見込まれるCASE対応技術とサステナブル社会の実現に貢献する環境技術を紹介する。

CASE対応技術では、タイヤのIoT化技術「ヨコハマ インテリジェント タイヤ コンセプト」を紹介。タイヤに取り付けたセンサーから取得するデータをクラウドに繋げ、タイヤと車両、ドライバーの通信端末、ロードサービス会社、ヨコハマタイヤ系列店などを連携させる。また、自動運転・無人運転に対応する走行持続性技術「セルフ シール コンセプトタイヤ」は、タイヤ内部にジェル状のシーリング材を配置することで、くぎなどが刺さった際に穴をシーリング材が塞ぎ、空気漏れを抑制。次世代車向けタイヤノイズ低減技術「サイレント フォーム面ファスナー コンセプトタイヤ」は、タイヤ内部の共鳴音を低減する吸音材を面ファスナーで固定。直付け技術では難しいパンク修理剤の使用や、吸音材の後付けなどを可能にする。

また、環境技術では大幅なタイヤの軽量化技術を用いた「ウルトラライトウエイト コンセプトタイヤ」を初披露。約25%の軽量化を実現したライトウエイト低燃費タイヤ「BluEarth-air EF21」(2017年発売済み)の技術を進化させ、約50%の軽量化を目指す。同時に、採用する車両やタイヤが受ける空気抵抗を解析し車両全体の走行抵抗の低減に貢献するタイヤのエアロダイナミクス技術のほか、バイオマスから合成ゴムを生成する技術やリサイクル可能な熱可逆性ゴムなどを紹介する。

既存の先進技術体感コーナーではグローバル・フラッグシップタイヤ「ADVAN スポーツ V105」の「マトリックス・ボディ・プライ」を紹介。カーカス構造の違いによる剛性の違いを模型によって体感できるコーナーを設置する。また、国内タイヤラベリング制度のウェットグリップ性能最高グレード「a」を業界初の344サイズ獲得しているウェットグリップ技術を訴求。こちらもウェット路面でのグリップ力の違いを比較体験できるコーナーを設置する。