マツダ 3 の2020年モデル(北米仕様)《photo by Mazda》

マツダの米国部門は、『マツダ3』(Mazda3)の2020年モデルを今秋、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、2万1500ドル(約232万円)と公表されている。

マツダ3は2003年のデビュー以来、世界累計販売台数が600万台を超えるマツダのグローバル戦略車だ。現行は4世代目モデルとなり2018年秋、ロサンゼルスモーターショー2018でワールドプレミアされた。従来から引き続き、5ドアハッチバックと4ドアセダンの2種類のボディが用意され、米国市場では2019年3月から販売を開始している。

◆i-ACTIVSENSEを全車に標準装備

2020年モデルでは、先進運転支援システム(ADAS)として、最新の「i-ACTIVSENSE」をベースグレードにも拡大採用し、全車に標準化した。最新のi-ACTIVSENSEには、ドライバーアテンションアラート、スマートブレーキサポート、リアトラフィックアラート付きブラインドスポットモニタリング、レーンキープアシスト付き車線逸脱警告、ハイビームコントロール、ストップ&ゴー機能付きのマツダレーダークルーズコントロールなどが含まれている。

2020年モデルには、8.8インチのインフォテインメントスクリーンモニターを核とした最新「マツダコネクト」を採用する。最新のマツダコネクトは、音声コマンドでも操作できる。Apple 「CarPlay」とグーグル「Android Auto」対応のインフォテインメントテクノロジー、7インチのTFTメータークラスターディスプレイ、Bluetoothハンズフリー通話、オーディオのペアリング、HDラジオ、2つのUSBポート、バックカメラなど、コネクティビティが追求されている。

◆北米仕様は全車が2.5リットルエンジン

北米仕様では、全車が直噴2.5リットル直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンの「SKYACTIV-G」を搭載する。最大出力は186hp/6000rpm、最大トルクは25.7kgm/4000rpmを引き出す。気筒休止技術を採用して、燃費性能を追求した。トランスミッションは6速ATを組み合わせる。

セダンのFFの場合、米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地26マイル/ガロン(約11.1km/リットル)、高速35マイル/ガロン(約14.9km/リットル)、複合モード30マイル/ガロン(約12.8km/リットル)と公表されている。

◆全車にGVC Plus搭載

2020年モデルでは全車に「G-ベクタリング コントロール プラス」(「GVC Plus」)を搭載した。GVC Plusは、マツダの新世代車両運動制御技術、「スカイアクティブ ビークル ダイナミクス」(SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS)の第二弾となるテクノロジーだ。第一弾の「G-ベクタリング コントロール」(「GVC」)は、ドライバーのステアリングホイール操作に応じて、エンジンの駆動トルクを変化させることにより、車両の横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールし、4輪への接地荷重を最適化して、スムーズで効率的な車両挙動を追求していた。

第二弾のGVC Plusでは、新たにブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を追加することで、より高い安定化効果を追求した。旋回中のドライバーのステアリングホイールの戻し操作に応じて、外輪をわずかに制動し、車両を直進状態へ戻すための復元モーメントを与えることで安定性を向上させるという。

ヨー、ロール、ピッチの各回転運動のつながりを高い旋回Gの領域まで一貫させ、素早いステアリングホイール操作に対する車両の追従性を高めるとともに、挙動の収束性を大幅に改善。これにより、緊急時の危険回避能力を高めるとともに、高速走行時の車線変更や、雪道など滑りやすい路面環境においても制御しやすく、より安心感の高い動きをもたらす、としている。

マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》 マツダ3(北米仕様)《photo by Mazda》