ヤマハ発動機 Fazer R G2《画像:ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は9月17日、ケニアの産業用ドローンサービス企業「アストラル エアリアル ソリューションズ(AAS社)」との共同実証実験を2019年12月より、ナイロビ近郊で行うと発表した。

AAS社は、ケニアの大手航空貨物会社Astral Aviationのグループ会社で、ドローンによる農業・物流・空撮・監視などのサービス事業の確立を目指して設立。一方ヤマハ発動機は、無人ヘリによる農薬散布機事業や災害現場の観測ど、空からのソリューション価値提供を続けてきた。

今回の実証実験は、8月に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)にて、ヤマハ発動機とAAS社が締結した無人航空機を用いた各種エアサービス事業の立ち上げに関する協定に基づくもの。ヤマハ発動機の無人ヘリ「FAZER R G2」を使い、模擬農薬散布や搭載カメラによる遠隔地の監視業務、30kg程度の重量物の空輸などを実施。2020年のケニアでのパイロット事業の開始や将来的なアフリカの他地域での事業展開を目指し、水稲の圃場や果樹園への農薬散布、災害直後の被災地の情報収集、支援物資の運搬といった分野での事業計画の策定や協業体制の検討などを行う。

Astral Aviation Solutions CEO Sanjeev Gadhia氏(後列右から2人目)、ヤマハ発動機 柳弘之会長(後列中央)《画像:ヤマハ発動機》